初心者向けブリックタイル完全ガイド|選び方・施工手順・おすすめ商品まとめ
本記事では、ブリックタイルの基礎知識から選び方、DIYでの施工手順、おすすめ商品までを初心者にもわかりやすく解説。リフォームや店舗デザインをお考えの方はぜひ参考にしてください。
レンガとは違う??ブリックタイルとは

ブリックタイルとは、本物のレンガの風合いを再現した薄型の装飾用タイルです。主にセメントに軽量骨材を混ぜたセメント二次製品で作られており、見た目はレンガそっくりですが、薄くて軽量な点が大きな特徴です。
本物のレンガに比べて施工がしやすく、壁への負担も少ないため、住宅のリビング・玄関・カフェ・飲食店などの内装から、屋外の外壁まで幅広く使われています。DIY初心者にも扱いやすい素材として人気があります。
【比較表】レンガとブリックタイルの違い
項目 | レンガ(Brick) | ブリックタイル(Brick Tile) |
---|---|---|
素材 | 粘土などを高温で焼成 | セメントに軽量骨材を混合 |
厚み・重量 | 厚く重い(5〜10cm) | 薄く軽い(約1〜2cm) |
施工方法 | モルタルを使って積み上げる | 接着剤などで貼る |
主な用途 | 建物の構造材、外壁 | 室内外の装飾壁面 |
耐久性 | 高く、構造材として使用可能 | 装飾用途向け。十分な耐久性あり |
施工のしやすさ | 専門技術が必要。重くて扱いづらい | 軽量でカットしやすく、DIYにも最適 |
デザイン性 | 無骨で素朴な雰囲気 | カラバリ豊富で高いデザイン性 |
コスト | 材料・施工費ともに高め | コストを抑えやすい |

ブリックタイルの基本ポイント
これからブリックタイルを使ってみたい初心者の方へ、最低限おさえておきたいポイントをまとめました。
• 薄型で軽量な装飾用タイル → 壁面に貼るだけの簡単施工で、内装・外装問わず使える。
• セメント系の素材でできている → 本物のレンガよりも軽く、壁への負担が少ない。
• DIYやリフォームにも最適 → 一般の方でも扱いやすく、施工の自由度が高い。
ブリックタイルのメリット
✅ 軽量で施工が簡単
軽くて薄いため、壁面に接着剤で貼るだけの簡単施工が可能。施工の負担が少なく、DIYでも扱いやすいのが魅力です。
✅ 耐久性が高く、長持ちする
セメント素材のため耐候性・耐水性に優れ、屋外使用でも長期間美しい状態をキープできます。
✅ 豊かなデザイン性
カラーバリエーションや質感、形状の違いが豊富で、ナチュラルからモダンまで多彩なスタイルに対応。
✅ メンテナンスが簡単
汚れに強く、簡単に掃除が可能。湿気の多い場所でも劣化しにくく、美観を保ちやすい素材です。
おすすめのブリックタイル
商品選びに迷ったら、まず注目したいのがキャン’エンタープライゼズ株式会社が手がける「キャン’ブリック」シリーズです。
日本製ならではの品質と、本物のアンティークレンガのような風合いで、多くの方に選ばれているロングセラー商品です。
キャン’ブリック商品一覧を見る
関連副資材一覧を見る
「キャン’ブリック」が選ばれる理由
✅ 本物のアンティークレンガを忠実に再現
実際のアンティークレンガを原型にして作られているキャン’ブリックは、色むらや表面の質感、自然な欠けまで丁寧に表現されています。また、見た目のリアルさにこだわり、まるで本物のレンガを積み上げたような仕上がりになるため、デザイン性を重視する空間で高く評価されています。
✅ 軽量で扱いやすく、施工性が抜群
セメントに軽量骨材を加えて製造されているため、本物のレンガよりもはるかに軽量。壁への負担も少なく、扱いやすいため、施工現場でも好評です。業者による施工はもちろん、DIYでリフォームしたい方にも使いやすいのが魅力です。手軽に高級感のある仕上がりが実現できます。
✅ 内装・外装どちらにも対応可能
見た目だけでなく耐久性にも優れているキャン’ブリックは、屋内はもちろん、屋外の壁面にも安心して使えます。リビングやキッチンのアクセントウォールとして使うのはもちろん、カフェ・ショップのファサードや門柱など、幅広い用途に対応できる万能なタイルです。
✅ 豊富なカラーバリエーションとシリーズ展開
キャン’ブリックは、明るく柔らかい色合いから、シックで落ち着いたトーンまで、複数の色やスタイルがラインナップされています。「マンチェスター」「ケンブリッジ」「クロブリ」など、シリーズごとに異なる個性があるため、空間の雰囲気やテーマに合わせて最適なものを選べます。
✅ 安心の国内製造・品質管理
製造はすべて国内の工場で行われており、安定した品質と安全性が確保されています。日本の気候にも対応しているため、経年劣化が少なく、長く安心して使用できるのも選ばれている理由の一つです。
おすすめのキャン’ブリックシリーズをご紹介
このモデルは、赤みがかったクラシックな色合いが特徴で、空間に温かみを与えます。マンチェスターシリーズは、特にヴィンテージスタイルやブルックリンスタイルの空間にピッタリです。カフェや店舗の内装に使用すると、レトロでありながらもおしゃれな印象を作り出すことができます。もちろん、住宅にもよく合い、リビングやキッチンなど、どんな部屋でも使える汎用性の高いタイルです。
ケンブリッジは、落ち着いたブラウン系の色合いで、シックで高級感のある雰囲気を演出します。このタイルは、特にモダンでシンプルな空間に最適です。外壁にも内装にも使用でき、現代的なデザインに温かみと深みを加えることができます。また、暗い色味が多くのインテリアスタイルに調和し、上品な印象を与えるため、都会的な空間にもぴったりです。
クロブリは、濃いグレー系の色合いが特徴で、非常にモダンでスタイリッシュな印象を与えます。このタイルは、現代的なデザインやインダストリアルな空間に最適で、洗練された雰囲気を醸し出します。オフィスや店舗、または自宅のリビングなど、シンプルでありながらも強い個性を求める空間にぴったりです。グレーのトーンが多くの色と調和し、シックで落ち着いた雰囲気を作り出します。
キャン’ブリック一覧はこちらから
DIYで楽しむ!キャン’ブリックの施工手順
キャン’ブリックには「内壁施工」と「外壁施工」で張り方や使用材料が異なります。
本記事で紹介するのは、主にDIYでも挑戦しやすい『内壁施工方法(MT-BOND 接着剤張り工法)』です。
外壁や高所などの施工には、構造上の安全や耐候性の観点から、専門業者による施工が推奨されます。以下の公式マニュアルをご確認の上施工をお願いいたします
キャン’エンタープライゼズの公式マニュアル
CAN’BRICK内壁施工方法(MT-BOND 接着剤張り工法) ←今回ご紹介する施工手順です
CAN’BRICK外壁施工方法(在来型湿式工法)
CAN’BRICK外壁施工方法(MT-BOND-FLEX 弾力性接着剤張り工法)
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必要な道具と材料

- キャン’ブリック本体
- 専用接着剤(MT-BOND)
- 目地材(MT-MEJI)
- クシ目ゴテ(6〜7mm)
- 目地袋(メジパック)
- 目地ゴテ
- ゴムハンマーまたは押さえ用具
- スポンジやブラシ
- 養生シート
- レンガタガネ
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1. 計画
施工箇所の面積を測り、縦横に並べるブリックの枚数を決めます。目地幅は12〜13mmほどを目安にして下さい。施工箇所からはみ出るブリックは線状に傷をつけ、タガネとハンマーでカットして下さい。
2. 下地の確認と清掃
下地面を清掃し、下地がしっかり固定されていること、ボード等の継ぎ手部分などに段差がないことを確認して下さい。窓枠や床面など、施工箇所の周りに養生用ビニールシートを貼り、接着剤がつかないよう保護して下さい。
よくある質問:壁紙(クロス)の上から貼れますか?
壁紙(クロス)の上から直接タイルを貼るのは、基本的にはおすすめできません。というのも、クロスを支える接着剤が弱いと、タイルの重さに耐えられず、施工後に少しずつ剥がれてしまうリスクがあるからです。
最悪の場合、タイルとクロスがまとめて落ちる可能性もあり、非常に危険です。
最も安全なのは、クロスをしっかり剥がしてから施工する方法です。
ただし、どうしてもクロスを剥がさずに貼りたい場合は、タッカーなどで壁紙を下地にしっかり固定してから施工することで、ある程度のリスクを軽減できます。
DIYでも安心してタイルを楽しむために、下地の状態を見極めたうえで、正しい方法で施工しましょう。
3. 接着剤の塗布
専用接着剤(MT-BOND)をクシ目ゴテで下地に塗り付け、クシ目をつぶして3〜5mm程度の塗り厚に調整します。一度に塗る面積は、オープンタイム約40分以内にブリックを張り終える面積、または1㎡以内に留めます。
4. ブリックタイルの貼り付け
ブリックの裏面にMT-BONDを塗り、もみ込むようにして下地に貼り付けます。目地部にMT-BONDがはみ出すまで、しっかりと押し込んでください。2㎡ごとに数枚剥がし、接着剤の付着状況(70%以上)を確認します。
はみ出した接着剤を、わずかに湿らせたブラシ等で自然な感じに整えます。目地部分の接着剤が少ないと剥離の原因になりますので、注意が必要です。
5. 硬化(24時間以上静置)
MT-BONDが硬化するまで通気を良くして24時間以上静置します。
※振動などでブリックの位置がずれる可能性があります。現場を離れる前に、全体を確認して下さい。
6. 目地入れ仕上げ
専用目地材(MT-MEJI)を目地袋等を使用して目地部に充填してください。充填後、目地ゴテで荒く押さえてください。ブリックの厚みの1/2以上、かつ好みの仕上げまでかぶっているか確認し、足りないところは目地袋等で補充してください。
ポイント:
目地ゴテのコテむらがついても気にせず仕上げ、最後にササラやブラシなどを用いて、所々ひっかくように仕上げると、目地が風化した様に見せることができます。
※外部や水掛かりのある場所については、弾性力接着剤張り工法または湿式工法を参照してください。
ササラについてはこちらから
8. クリーニング
ブリックの表面のダストや目地のダストを十分にブラッシングしてください。クリーニングが不十分だと衣服などを汚す恐れがあります。
タイル工事では、目地の意匠(ニュアンス出し)までになります。完全に固まってから、ラフ目地の初期ダストを、清掃業者にて十分にブラッシングして取り除いていただくようにお願いします。
注意: CAN’BRICKはセメント二次製品となりますので、酸洗いは厳禁となります。
おすすめアイテム:内装用DIYセット for CAN'BRICK
初心者の方には、接着剤や目地材が小分けになった「DIYセット for CAN'BRICK」がおすすめです。 約1㎡の施工が可能で、割り付け方法や張り方を解説したマニュアルも付属しています。
内装用DIYセット for CAN'BRICKはこちらから
まとめ|ブリックタイルで、空間に温もりとデザイン性をプラスしよう
本物のレンガの風合いを再現しながらも軽量で施工しやすい、優れた壁材ブリックタイルは、内装・外装どちらにも使える万能さに加え、耐久性やメンテナンス性にも優れており、DIY初心者からプロ施工まで幅広く対応可能。
中でも「キャン’ブリック」シリーズは、リアルな質感と豊富なデザインバリエーションが魅力。マンチェスター、ケンブリッジ、クロブリなど、空間に合わせて選べるモデルが揃っており、住まいや店舗の雰囲気を格上げしてくれます。リモデルを検討中の方にもおすすめの壁材です。
ぜひ、ブリックタイルを取り入れて、おしゃれで温かみのある空間作りを楽しんでみてください。
キャン’エンタープライゼズ社は運営会社ボウクスのグループ会社です。
ご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
関連アイテム:石積み調デザインをお探しの方に
また、同社の製品には、セメント製の石積み調壁材「キャン’ストーン」シリーズがございます。見た目は本物の石のように重厚でも、実際は軽くて扱いやすく、ブリックタイルと同様にリフォームやDIYにも人気。外壁や室内のアクセントにぴったりな壁材です。こちらも合わせてチェックしてみてください。
キャン’ストーン商品一覧を見る